将来の食を守るプログラム(Feed the future Program)

「Feed the Future Program」とは、米国際開発庁が実施している「将来の食料を守る」プログラムで貧困、飢餓、栄養不足の削減に国家規模で取り組む総合的行動計画で、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの世界20カ国の政府と協力して、農業生産性の向上や市場へのアクセス拡大、栄養不足の軽減に関わる活動を行っている。日本からはJICA(ジャイカ)が参加している。

今回、BMJにTheresa Ryckmanらが投稿した論文はすでに10年を経過しているにも関わらず、その比較評価が不足しており、論文もほとんどないために行われた研究のようだ。このため、「Feed the Future program」および同様のイニシアチブのプログラム設計、リソース割り当て、およびスケーラビリティを改善するために重要だと述べている。

研究は、2000年〜2017年、118の調査を横断的に検討したようだ。対象は、サハラ砂漠以南の地域、

具体的にはサハラ以南のアフリカの12か国(エチオピア、ガーナ、ケニア、リベリア、マラウィ、マリ、モザンビーク、ルワンダ、セネガル、タンザニア、ウガンダ、ザンビア)であり、低中所得国33カ国、5歳未満の883,309人の子供で「Feed the Future Program」に参加している子供は388,052人、「Feed the Future Program」に参加していない子供は495,257人だった。38.3%が発育不良、8.9%が体力消耗、21.3%が低体重であった。

その後、行動計画に沿って調査したところ、イニシアチブのある国の子供は発育阻害が3.9%ポイント減少、低体重が2.8%ポイント減少した。

論文は統計手法も詳しく書かれているので専門の人は参照されたい

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です