デジタル化が進む中で見逃してはいけない問題

国連は2030年には全世界の人口80億人のうち50億人が都市部に住んでいると推計しています。都市化はアフリカを中心に急速に進んでいますが、これに伴ってスラム街が増殖しており、都市部の人口の62%がスラム街に住んでいるそうです。

スラム街が増殖しているにもかかわらず、スラム街の健康に関しての研究はあまりないようです。都市全体の健康を研究していて、スラム街だけの健康調査は、進んでいないということです。

ご存知のようにスラム街は、衛生状態、水、電気、廃棄物処理など都市部と全く違う特徴を持っています。これらの環境がスラム街の住民の健康に与える影響・メカニズムは「 neighbourhood effects」と呼ばれています。APHRCの研究によると子供の死亡率は非スラム街より高いですが、さらに農村部よりも高いそうです。

ランセットの論文では、スラム街と非スラム街との調査を分ける必要があると言っています。

THE LANCET「The Health of people who live in slums」

ここでは、11の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goal Eleven)において、私たちはスラム街をよく理解していかなければならないとしています。

今、私たちを取り巻くHelathcare movementはIoTやAIなど明るい話題を取り上げがちですが、世界の多くでまだまだ研究が遅れていることを認識しなければならないことを示唆しています。感染症にしても、多くの問題を提示してくると思います。

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